1.浮気相手と離れてほしい。転職させることはできるのか
1-1.夫を転職させたい
浮気相手と離すために、夫を転職してもらうことは可能です。
夫に関しては夫婦間の問題となるので、夫婦が了承し合えば転職はできます。
ただし、夫が転職するとなると家計が大丈夫なのか、など問題が出てきます。
今までの職場より良い条件の会社に就職できるのか、
もし、良い条件の会社が見つかったとしても面接で「前の会社の退職理由」は必ず聞かれるでしょう。
「浮気しちゃって、嫁に転職しろ」と言われたなんて、口がさけても言えないことです。
条件の良い大手の会社の人事の人は、やっぱり面接の数をこなしているからこそ嘘は見抜きます。
適当に理由を作ったとしても、他に理由があるのだなとばれてしまうものです。
他にも、せっかく出世間近だった場合など転職しても良いものか考えてしまいますし、夫に「転職はしたくない」と言われればそれまでです。
1-2.浮気相手を転職させたい
やっぱり夫に転職してもらうとなると、家計が圧迫されるなど問題が多いのが事実です。
そうなると、浮気相手に転職してもらうことを望む奥さんも多いはずです。
自分を苦しめたのだから、そのくらいしてほしいと思ってしまうのも無理はありません。
しかし、結果的に言うと浮気相手を転職させることは「できません」!
浮気は最低で、どう考えたって、浮気をした方が悪いです。
浮気をした夫だけでなく、浮気相手も罰せられるべきです。
でも、奥さんが浮気相手に転職を強要することはできません。
奥さんが浮気相手にできることは、慰謝料請求くらいになってしまいます。
中には自殺も考える人もいるくらいのことをされたのに、と思ってしまうと思います。
しかし、ここで「転職しないと会社に言うぞ」「家族にバラす」なんて言ってしまえば、残念ながら今度はこちらが”脅迫罪”として罪に問われてしまうのです。
2.転職させることはできなくても、他に二人を引き離す方法は?
浮気相手に転職させることは強要できないことは分かっても、やっぱり二人には離れてほしいものです。
その場合、慰謝料の減額交渉の際に条件として加えるのが一番の方法でしょう。
浮気相手が特定でき、証拠も揃えば奥さんは浮気相手に慰謝料を請求することができます。
結婚年数や浮気していた期間など、様々な点をふまえ慰謝料額が決まるわけですが、だいたい百万から数百万円に及ぶ場合が多いです。
実際、その額を支払うのは厳しいですね。
そうなると相手は自分も弁護士を雇うなりして、慰謝料の減額交渉をしてくる場合があります。
(弁護士を雇わず、自分で交渉してくる場合もあります。)
そのときこそ、チャンスとなります。
「減額しても構わないから、そのかわりに転職してほしい」ということを条件に入れましょう。
ただし、言い方に注意し、強要しないように注意してください。
他にも、慰謝料の支払いを分割交渉してきた場合などにも有効です。
こちらの要求をのまない場合は、一括以外受け付けないと強く出ましょう。
慰謝料もいらない、転職を強く望む場合は「慰謝料無し」のかわりに転職するように話をしてみるのもひとつの手です。
減額交渉時よりも上手くいく可能性は高くなります。
しかし、もし今後やっぱり慰謝料貰っておけば良かったと思っても請求は出来なくなるので気をつけましょう。
(浮気が再発した場合はこの限りにありません。)
3.会社に報告して処分してもらうのは?
会社のコンプライアンス違反ということで、会社に報告して処分をお願いしようと考える方もいるのではないでしょうか?
しかし、これはあまりオススメはできません。
処分がくだる場合は、浮気相手だけでなく夫にも処分がくだります。
異動なのか、左遷なのか、もしくは解雇となってしまうのかは会社の判断に任せるしかないですが、あなたの夫にも同等の処分がくだるでしょう。
そうなれば自分から転職する場合と違い、猶予がありません。
そのため、会社が決めた日にち付けでの処分となってしまい、家計に大打撃となってしまいます。
そして、下手すれば浮気相手への「プライバシーの侵害」や「名誉棄損」になりうる場合がありますので注意してください。
4.まとめ
夫も浮気相手も憎くて仕方ないとは思いますが、転職を強制することは残念ながらできません。
夫とは夫婦間の話し合いで、再構築の条件として「転職」提示してみます。
その場合、転職までにかかる時間や転職後のことをしっかり考えてからにしましょう。
また、浮気相手に転職を求めたい場合は、浮気の証拠をしっかりと集め慰謝料請求時に交渉するようにしてみましょう。
ただし、転職を”強要”することはできないので、交渉時に脅迫になるような言動にだけは注意してくださいね。