夫との出会いから結婚まで
私は、27歳の時に結婚しました。
夫は1つ下の26歳で、営業をしている会社員です。
21歳の時に友人の紹介で付き合い、6年間の交際を経ての結婚でした。
6年間も付き合うと、「まだ結婚しないのか」と両親や友人からも言われるようになり、2年間同棲をしていたので、完全に結婚のタイミングを逃している状態でした。
私も特に結婚願望はなかったので、「結婚しないの?」と問い詰めることもなく、そのうちするのかな?くらいに思っていました。
そして、27歳の誕生日についにプロポーズをされ、結婚することが決まりました。
新婚といえ、もう6年間も一緒にいたので、なにもかわらない日常でした。
でも、それが私にとって幸せでもありました。
お酒が飲めないはずの夫の飲み会が多くなった
入籍を済ませ、私は昔から結婚式をするならハワイで挙げたいと思っていたので、1年後にハワイで挙げることを目標に、毎日自炊をしてお弁当も作り、節約をするよう、私なりに頑張っていました。
しかし、結婚して半年くらい経ったあたりから、夫が飲み会で遅くなると連絡がくることが多くなりました。
その時私は「私がこんなに頑張って節約しているのに飲み会ばかり行って」とそこにイライラしていました。
元々義理のご両親もお酒が飲めず、夫も体質的にお酒が飲めない人なので、私と居酒屋さんに行ったことも6年間で数えるくらいしかありません。
仕事も営業とはいえ、接待や飲み会は月に1.2回くらいでしたが、週に2回に増え、朝までカラオケに行ったと朝帰りすることもありました。
それが、3か月くらい続き、少し怪しいなと思い始めていました。
そういえば、最近はお風呂に入るときも携帯を持っていっていることにも気が付きました。
こんな気持ちになったのは、付き合ってから初めてでした。
しかし、結婚式も迫っていたので、結婚式の準備に追われる毎日で、夫も協力的してくれていたし、衣装の試着や、打合せがあるときには一緒に来てくれたり、私の勘違いかもしれないと思うようになりました。
結婚式翌日にLINEで浮気が発覚
ハワイでの結婚式
入籍から1年後に結婚式を挙げるため、ハワイに出発しました。
これまで準備を頑張ってしてきたのは、この日のため。
私は、夫の怪しい行動も忘れ、本当に楽しみにしていました。
ハワイには親戚含めて15人を招待しましていて、みんなこういう機会じゃないと海外旅行に行けないので、楽しみだと喜んでくれていました。
結婚式当日は、天気にも恵まれ、キレイな海の前のチャペルで無事に結婚式を挙げることができました。
母も父も号泣していて、幸せにならないといけないなと本当に思いました。
結婚式が終わってからも、親族で観光をしたり、海のアクティビティを楽しんだり、本当に楽しい結婚式と旅行でした。
ハワイから帰国後LINEで浮気発覚!
帰りの飛行機で何気なく、「最近すぐ容量がいっぱいになっちゃうから、見比べたいからちょっと携帯貸して」と言って、携帯を貸してもらいました。
夫と私は同じ携帯の機種を使っていたので、使い方は知っていました。
使用した容量を確認していると、夫のLINEの使っている月の容量が私の3倍だったのです。
びっくりして、「なんでこんなにLINE使っているの?」と聞いたら、「スタンプとか送っているからかな」と言われました。
明らかに、顔を赤くしておどおどしています。
いやいや、私もスタンプ使っていますが、こんなにはいきません。
明らかにLINE通話をしないといかないことは、私にも分かりましたし、私と夫はよほどのことがない限り、電話をしません。
通話料も家族で無料でしたので、LINE通話も結婚してからは、一度も使っていませんでした。
飛行機の機内でしたので、これ以上このことを話すことはやめました。
そして、5泊7日のハワイから帰国し、飛行機で成田空港に着いた途端、夫は携帯を確認し始めました。
疑われていることも知っているはずなのに、無造作に確認している夫。
なにげなく横目でみたら、LINEの画面に「〇美」という名前がありました。
〇美?
私は、夫との付き合いが長いので、お互いの友人や会社の同僚はだいたい知っていますが、初めて聞いた名前でした。
悶々としながらも聞くことをせず、疲れていたので、とりあえず家に帰りその日は荷物の整理をして、就寝しました。
そして、翌日の朝、早く目覚めたので、旦那さんが寝ている間に携帯をこっそり確認しました。
パスワードも知っていたので、難なく開くことができました。
そして、LINEで「〇美」の名前があり開くと、2行のみのやり取りしかありませんでした。
これまでのやり取りのLINEは消していたようで、寝る前にやり取りした内容のみ消し忘れて残っていました。
〇美「美容院に行ったよ」
夫「これ以上かわいくなったら〇美のこともっと好きになっちゃうよ」という内容のものでした。
覚悟はして携帯を確認しましたが、頭が混乱してなにが起こっているのかわかりませんでした。
LINEで浮気が発覚してからの行動
これまでの詳しい内容は消されていて分かりませんでしたが、明らかに浮気していて、彼女が相手なのだろうということを推測できました。
とりあえず、冷静になって証拠を残さないといけないと思い、LINEのトークを消されないよう、私の携帯で写真を撮りました。
そして、アドレス帳の連絡先、仲の良い友人のLINEの中で、彼女の内容を話しているのであろう内容も証拠として写真を撮りました。
悲しくて涙が出るということはなく、怒りで身体の震えが止まりませんでした。
ハワイから帰国した当日に、浮気相手に「これ以上かわいくなったら〇美のこともっと好きになっちゃうよ」と伝える神経が理解できないこと、夫はどういう気持ちで結婚式の時に愛を誓ったのだろうと気持ちの整理がつきませんでした。
その2時間後に、いつものように夫が起きてきました。
浮気がばれた時の夫の反応
起きてきた夫に携帯を持って浮気相手とのLINEをみせました。
寝ぼけながらも理解はできたようで、一言「ごめん」と言いました。
「何が?浮気したこと?バレないと思った?結婚式どんな気持ちだったの?今までの朝帰りも彼女だったの?」と怒涛のように質問しましたが、何も答えませんでした。
おそらく、何を答えたらいいのか考えを巡らせていたのだと思います。
浮気していたのか確信をついたら「はい」と答えました。
どこの誰かと聞くと、会社の人と飲みに行っていた時にナンパされた人だと答えました。
少しでも、希望を持っていた私はこの時初めて悔しさで涙がでました。
私が感情的になってしまい、話し合いにもなっていませんでしたが、夫が「今電話して別れる」と言いました。
別れれば許してもらえると思っていることに驚きましたが、電話をしてもらいました。
しかし、最初に電話で出た言葉が「ごめん〇美」でした。
どうして私の前で浮気相手の名前を普通に呼べるのか。
〇美と呼んでいる時点で、深い関係であることは理解できました。
ごめんと謝る相手が違うのではないかと怒りが沸いてきましたが、話しの途中で私に代わってもらいました。
事情を私から説明し、他の人から入れ知恵される前に、翌日に二人で合う約束をしました。
そして、その日から実家に戻ることにしました。
浮気相手との話し合い
夫の嘘が判明
待ち合わせに来た浮気相手の女性は、見るからに若いことだけは分かりました。
ナンパされたと聞いていたため、もっとあか抜けた感じを想像していましたが、色白の少し田舎くささが残った女の人でした。
挨拶をして、お互いの身分証明書を確認し合い携帯で写真を撮り、証拠として録音をすることの了承を得ました。
そして正直に答えてくださいとだけ伝えました。
一つ目の質問で、年齢を聞いて驚きました。
新潟出身で私達の家の近くの大学に通う22歳で大学4年生だったのです。
夫は大学生と浮気していたのかと、気持ち悪ささえ感じました。
そして、いつどこで出会ったのかを確認しましたが、夫とは違う答えが返ってきました。
彼女は、私たちの最寄りの駅前のパチンコ屋さんで働いていて、以前から夫はよく通っていたそうです。
そこで、夫から声をかけられたと説明されました。
指輪はしていなかったので、その時は結婚していることを知らなかったが、3回目に会った時に結婚していると打ち明けられたが、好きだったので別れることはできなかったと言いました。
その答えに、夫はパチンコをよくしているので、とても嘘をついていると思えませんでした。
ハワイの結婚式も、出張でフィリピンに行くので連絡ができないと伝えていたようです。
嘘が多すぎて笑えるくらいでした。
慰謝料の請求
相手はまだ大学生で、世間も知らないですし、夫が完全に悪いです。
しかし、結婚していることを知っていながら付き合っていた彼女も許すことができませんでした。
そこで、200万円の慰謝料を請求することを伝えました。
慰謝料を請求されると思っていなかったのか、とても驚いていました。
証拠もないのに妥当な金額ではないことも、大学生だから払えるわけがないことも分かっていました。
でも、私は大学生だからこそ払えないため、親に話して助けを求めるだろうと考えました。
親に不倫をして、慰謝料を請求されたことを伝えて欲しかったのです。
私だけ辛い思いをして、彼女だけ別れて終わりなんてことは許せませんでした。
せめて周りに自分がしたことを話して、絶対にやってはいけないことだったと自覚してもらいたかったのです。
その日は、考えてくださいと伝え、1週間後にまた話し合う日を決めて帰りました。
浮気相手との慰謝料の合意
そして、1週間後の話し合いの場に、浮気相手の父親が一緒に現れました。
やはり、一人では解決できず、両親に話しをしたようです。
まず、父親と浮気相手が頭を下げ、謝りました。
父親は、本当に申し訳ありませんと何度も何度も頭を下げていました。
私は、これまでのことを一から話し、離婚することを決めたと話しました。
その後、浮気相手の父親は、弁護士にお願いしたので、今後は弁護士とやり取りしてほしい旨を伝えられました。
浮気相手はずっと下を向いて泣いていて、ようやく事の重大さに気づいたようでした。
その後、相手の弁護士とやりとりしましたが、最初から慰謝料をそんなにもらうつもりもなく、浮気相手の親が知っただけで十分でしたので、相手の弁護士の提示してきた20万円で合意して、示談書を作成してもらい、1か月くらいで振り込まれました。
もう二度と夫と会わないという条件付きにしてもらいました。
夫との離婚に向けての話し合い
浮気が発覚してから1週間後に、夫と離婚に向けて話し合いました。
夫は、自分の両親にも伝え怒られ、私からも離婚を突きつけられ、憔悴している様子でした。
離婚しますと伝えていましたが、はじめは離婚したくないと拒んできた夫も、ようやく離婚に応じました。
嘘をついていたこと、入籍してすぐに浮気をしていたことなど彼女から聞いたことをすべて伝えました。
慰謝料も払うと夫から言い出したので、200万円を請求し、結婚式の為に私の親族からもらったご祝儀は全額夫の貯金から返金してもらうことを約束しました。
貯金がないから、消費者金融から借りると言っていましたが、どこから資金の調達をしようが、私には関係ないので答えませんでした。
そこに優しさはいらないと思ったからです。
その後、行政書士事務所に示談書を作成してもらい、全額はすぐに払えないことを知っていたので、最後の情けで毎月10万円、賞与の時には30万円で作成してもらいました。
夫とは、浮気発覚から2か月後に離婚届けを書いてもらい正式に離婚をしました。
浮気離婚で学んだこと
私は人生の一番楽しい20代を夫と過ごしてきました。
これからもずっと一緒に年をとっていくのであろうと思って過ごしてきましたが、浮気をされ裏切られました。
入籍して1か月後に浮気されましたが、もしかしたら付き合っていた時にも実は浮気をしていたことがあても、私が気づかないだけだったのかもしれません。
友人からも、反省しているなら1回くらい許してあげたら?と言われました。
長く一緒にいたので情がなかったわけではありません。
1回の浮気くらい許してあげた方がよかったのか、しばらく考えましたが、ずっと浮気をされたことを考えながら、一緒に生活していくことは、やはり私にはできませんでした。
そして、なにより浮気によって離婚することになり、両親が怒りと悲しみでしばらく泣いて落ち込んでいたこと離婚を決めた大きな要因です。
ハワイから帰ってきて翌日に娘が帰ってくる両親の気持ちを考えたら、親不孝で申し訳なくて自分が嫌になりました。
人生の中で、一番怒りや悲しみが湧き出た出来事でした。
離婚した直後は、すぐ離婚したことが会社に知られることを避けるために、仕事を変え、実家からも出て、一人暮らしを始めて、考えないようにあえて毎日忙しく過ごしました。
バツイチというだけで引かれることもありましたが、良縁にも恵まれました。
あれから5年が経ち、今は、再婚をして子供もできて幸せな家庭を築いています。
別れて本当に正解だったと思っています。