悪い復讐の仕方
無言電話
「とにかく相手の迷惑になることをしたい」
「少しでもストレスを与えてやりたい」
こういった気持ちが消えない人も中にはいます。
身近なことで簡単にできる復讐(復讐と言えるか分かりませんが)は、無言電話です。
最近は非通知に設定して電話をかけることもできますから、簡単に無言電話が誰でもできます。
身元がバレず、相手にイライラ感や恐怖感を与える意味では良さそうな復讐ですね。
しかし、無言電話があったら、元夫は「前の奥さんが掛けてきているのではないか」と容易に想像できます。
数回程度でしたら、特に対処せずそのまま放置することになるでしょう。
しかし、これが何十回、何百回となると元夫も対処しなければと考えてきます。
非通知設定からかかってきた電話番号に対して、一切応答しないという設定で簡単に対応されてしまいます。
そして、もし非通知拒否設定をせず、元夫がいきなり警察に相談した場合、その非通知の発信元の携帯会社に確認することもあります。
そして、最終的にあなたが無言電話をかけていたということがバレる可能性も・・・。
無言電話は傷害罪、業務妨害罪、脅迫罪のいずれかに該当します。
元夫に精神的ストレスや傷害を与えたということが認定されれば傷害罪、そして脅迫罪の可能性も高いです。
傷害罪なら懲役15年以下、または50万円以下の罰金、脅迫罪なら懲役2年以下、または30万円以下の罰金に該当します。
重い処罰になることはないでしょうが、あなたが罰せられる可能性が高まるのでやめた方が良いでしょう。
SNSでの画像アップや書き込み
例えば、元夫の浮気となる証拠写真や文章などが残っていて、それを周囲にバラしてやろうと考えている人もいるでしょう。
最近では不特定多数の人が見れるツイッターやインスタグラム、Facebook、ブログなど方法はたくさんありますからね。
もし、拡散でもしたら何万人、何百万人に見られる可能性も。
自分の正体を明かさずに写真や文章などを投稿することもできますが、そういったことが出来るのはあなたしかいないと考えられますので、すぐに身元がバレてしまうでしょう。
もしSNSなどに元夫の名誉毀損や誹謗中傷となるものを投稿した場合、どのような処罰対象となるのか。
名誉毀損が認定されると、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金となります。
また、書き込んだ内容によっては元夫が退職に追い込まれたりなど、生活に支障を与えるぐらいの影響があれば、損害賠償等を請求される可能性もあります。
もしも社会復帰できないほどの影響力を与えてしまうと、数百万、数千万単位での損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。
気軽な気持ちでやってしまいたくなる人も多いかもしれませんが、代償が大きいのでこの復讐の仕方は絶対にやめましょう。
いたずら
復讐の方法として思い浮かぶのがいたずら。
・元夫の玄関に「浮気男」などと書いた張り紙を貼っておく
・元夫の家の前にゴミを撒き散らかす
・元夫の家に落書きをする
・元夫の家に生卵を投げつける
方法はいくらでもありますね。
そのいたずらによって処罰される内容も異なります。
例えばゴミを撒き散らかした場合は廃棄物処理法違反に問われますし、生卵を投げつけたら軽犯罪法や(危険物投入)暴行罪として処罰されます。
暴行や傷害など直接的な被害を与えていなくても、間接的なものは大体が軽犯罪法の対象となります。
軽犯罪法は比較的処罰が甘く、30日以内の拘留や、1000円から1万円以下の簡単な処罰で済むケースが多いです。
ただ、だからといって「これぐらいの復讐にしましょう」と推奨しているわけではありません。
最高罰則は1年の懲役、または100万円の罰金になっていますし、れっきとした犯罪です。
ちょっとしたことでしたら、警察から口頭で「もうやらないように!」といった注意程度で済むかもしれませんが、いたずらはエスカレートしてしまいがちなのでやめましょう。
エスカレートしてしまったら、人生の大半を刑務所で過ごすことになってしまうかもしれません。
良い復讐の仕方
慰謝料請求
やはり合法で復讐するのが1番です。
慰謝料請求で、これでもかと言うほどのお金をふんだくってやりましょう。
慰謝料請求する際に最も効果があるのが、肉体関係があったとみなされる不貞行為が判明した場合。
具体的にセックスしている画像や映像などはなかなか出てこないでしょうから、それに近い証拠を用意するのが理想です。
例えば、
・ホテルから2人きりで出てくる写真
・ホテルで性行為があったであろうメールのやりとり
・路上でキスしている写真
などが証拠になります。
また「不倫相手の家に行った」ということも肉体関係の断定まではいきませんが、そういったことも十分あり得たという証拠になります。
不貞行為が明るみになり、離婚に至る場合の慰謝料は200万程度、多い場合で500万円程度の判決になることもあります。
どれぐらい不貞行為があったのか、そして現実的に元夫がどれくらいの額なら払えるのかといった総合的な判断により決まります。
とにかく夫の不利になることを次々と証拠として出すのがおすすめです。
・夫は全く子供の面倒を見ずパチンコなどで時間を費やしていた
・給料を生活費ではなく交際費として隠れて使っていた
・不倫相手のために使用していた車のガソリン代は生活費から使っていた
こういったことが慰謝料の額に影響してきます。
最終的には弁護士が適正な額を提示し、お互いが納得した上での決定となります。
もし夫が不服と思って裁判に発展したとしても、裁判所があなたの証拠を十分と認定すれば、あなたの希望に沿った額に決まることが多いです。
そして、慰謝料は夫だけでなく、不倫相手の女性にも請求することができます。
不倫を主導したのが夫か浮気相手かにもよりますが、請求自体は可能です。
過去の事例から考えると、夫よりは慰謝料が少なくなり、50万から200万程度に落ち着くケースが多いです。
慰謝料の相談は優秀な弁護士がいる探偵事務所がおすすめ
どういったものが慰謝料に影響するのか個人では判断がつきにくい部分があります。
そこで弁護士が在籍している探偵事務所に相談してみましょう。
具体的には下記のようなところがあります。
こういった探偵事務所では裁判で有利になる証拠を把握しています。
また、弁護士が在籍していなくても弁護士と提携関係があるところもお勧めです。
有名なところでは原一探偵事務所やHAL探偵事務所などがあります。
探偵の調査結果ももちろんそうですが、普段の生活から浮気と判明することもいくつもあるはずです。
そういったものより多く提出することで、慰謝料のアップが期待できます。
過去の例では、
・LINEでホテルに行ったこと思わせる文章
・ホテルのツインルームに2人で泊まったと思わせる領収書
・会った日の通話履歴
なども証拠として使われたことがあります。
通話履歴程度では肉体関係を証明することにはなりませんが、通話履歴が多いほど不適切な関係にあったと証明されます。
他にもネットショッピングの品物、クレジットカードの利用明細など、何か浮気の証拠となるものがあるかもしれません。
信頼できる弁護士がいる探偵事務所に相談してみましょう。
財産分与も優位に
財産分与に関しては残念ながら不倫の状況で金額が変動することはありません。
しかし不貞行為をして離婚に至ったということになれば、夫もかなり引け目に感じている部分があります。
そこを突いて正当性を訴えるようにすれば、あなたのほうに多くのメリットをもたらす可能性があります。
財産分与は、本来なら離婚が成立した際、5対5の半分ずつ分けるのが一般的です。
しかしに「財産分与で半分ずつ分けるのは不当だ」と訴え続ければ、相手は調停申請しない限り半分ずつにはなりません。
そして調停を行った後、実際に訴訟を提起する面倒な手続きも必要になってくるので、夫も「それならもういいや」、と7対3などで受け入れるケースもあります。
またもし離婚が正式に決まっておらず、別居状態でしたら「特有財産」という考え方もできます。
特有財産とは、別居後に形成された財産。
つまりはあなた1人で所有している財産ですから、分与する対象になりません。
共有財産として残しておくと、どうしても半分ずつという考え方になってしまうので、できるだけ個々のものという認識のある財産の残し方が必要です。
給料に関しては、結婚後同居して妻も生活に貢献していると考えられるので、夫がいくら「俺のお金だ」と主張しても通用しません。
必ず半分はふんだくってやりましょう。
また財産分与は現在の貯金だけに限った話ではありません。
夫の退職金も対象です。
離婚時の退職金相当額を計算し、そこから半分を得ることができます。
ただし、婚姻前分は引かれての計算になるので注意しましょう。
まとめ
以上、浮気調査をして不倫が発覚した場合の復讐方法について紹介しました。
復讐というとどうしても「精神的、肉体的に傷つけたい」というものを思い浮かべてしまいますね。
しかし、そういったものは全て刑事処罰されてしまいますのでお勧めできません。
合法的に胸を張って権利を訴えることが出来る復讐の仕方を模索しましょう。