慰謝料の相場は150万円程度?
浮気や不倫の相談を紹介しているアディーレ法律事務所の解決事例を参考に、相場を見ていきます。
30代:女性
結婚歴:6年から10年
子供:あり
慰謝料:150万
50代:女性
結婚歴:16年から20年
子供:あり
慰謝料:150万
50代:女性
結婚歴:26年から30年
子供:あり
慰謝料:100万円
40代:男性
結婚歴:21年から25年
子供:あり
慰謝料:400万円
30代:男性
結婚歴:1年から5年
子供:なし
慰謝料:550万円
上記のような慰謝料で合意した、という事例があります。
ご覧頂いて分かるように、一般的を想像される慰謝料とはちょっと違った金額になっていますよね。
今までのイメージだと、
・結婚歴が長いと慰謝料も高い
・正社員として働いている夫が浮気した場合のほうが慰謝料が高い
などのイメージがあるかと思います。
しかし実際には結婚歴が浅い人でも150万円、逆に結婚歴が数十年続いている人でも150万円と同じ金額になってしまうこともあります。
なぜこのような差が生まれてしまうのか、更に詳しく見てみましょう。
慰謝料で違いが出るのはどんな理由か
まず結婚すでに26年以上経過しているのに、慰謝料が100万円だったというケースを見てみましょう。
この事例では、下記のようなことが判明しています。
・夫が職場の女性と親密なメールのやり取りをしていた
・体の関係があったかは定かではない
・浮気相手に夫にメールしないように通告したが、その後もやり取りが続いていた
最終的に浮気相手に慰謝料100万円を請求し、合意したということです。
比較的低額で済んだのは、「家庭が崩壊するところまではいかなかった」、「体の関係があったとは断定できなかった」というところが大きいでしょう。
体の関係がなくても慰謝料を請求できるケースがあるということです。
続いての事例は、結婚5年未満で妻が浮気し、慰謝料550万で合意したというケースです。
婚姻期間も短いのに、なぜこのような高額な慰謝料に至ったのでしょうか。
それは不倫相手が2人いたということ!
妻は性格の不一致を理由に夫に離婚を切り出しましたが、実際は不倫していたという事実が発覚。
本当の理由を隠して離婚を切り出すというところも悪質ですし、しかも2人の男性と不倫していたという事実も、夫にとっては精神的負担の大きいことです。
この解決事例では、1人の不倫相手から350万円、もう1人の不倫相手から200万円の支払いを求め、ともに合意し、合計で550万円の慰謝料に至ったと報告されています。
浮気相手が多いとそれだけ請求できる相手も増えますから、結果的に慰謝料も増えるという計算です。
必ず弁護士を立てることが重要
慰謝料を請求したい場合は、必ず弁護士に相談しましょう。
弁護士がいるといないとでは、慰謝料の額も大きく変わってきます。
自分は1人で解決しようとし、浮気した相手が弁護士を立ててきた場合、不利に進んでしまうこともあります。
「あなたが子供の世話を全くしないため、妻がストレスを抱え、相談できる相手(不倫相手)との関係を深めていった」
などと最もらしいことを相手側の弁護士から言われてしまうと、なかなか太刀打ちできません。
弁護士はそういった話し合いのスペシャリストですから強気に交渉します。
この交渉は離婚成立後でも問題ありません。
離婚成立したからといって、慰謝料を請求できないということではないです。
特に一般の人では法律上、民法上では浮気による離婚がどのような判断を下されるか、よく理解していない人が多いです。
少しでも多い額の慰謝料を請求したいなら弁護士に依頼しましょう。
できれば有利になるような証拠を取っておいて、相談しましょう。
まとめ
以上、浮気がきっかけで離婚する場合の慰謝料について紹介しました。
過去の事例を見ると、結婚期間などよりも、「どんな浮気をしていたか」、というのが慰謝料の最大の焦点となりそうです。
浮気がはっきりと証明できない場合は、弁護士でもなかなか高額の慰謝料を請求するのは難しいのです。
ただ、多少の物的証拠が残っていれば、そこから自白を求めて浮気を認めさせることもできます。
「結婚歴が浅いから、たいして慰謝料も請求できないだろう」、などと考える必要はないです。
弁護士に相談し、可能性を探ってみましょう。